会長挨拶



第25回岩手県医学検査学会開催にあたって

一般社団法人 岩手県臨床衛生検査技師会
会長 菊池 英岳
 第25回岩手県医学検査学会開催にあたり、挨拶させていただきます。

 2019年から新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックの影響により、岩手県臨床衛生検査技師会(以下、岩臨技主催の参集式の学術集会等の活動が困難な状況となっておりました。これに対し、岩臨技の対応として、WEBを利用した研修会や会議が行える環境を整えました。昨年度、完全Web方式による北日本支部学会を開催し、成功裡に収められたのもこの対応によるものと思います。この経験を踏まえ、今年度の岩手県医学検査学会の開催を行う事を決定いたしました。

 本会のテーマは『地域医療を考える』~臨床検査技師にできること~としました。四国4県と同等の広さの岩手県は広域に渡り医療を施さなければならず、県都と他の地域が均霑であるとは言えない状況です。この課題は本県のみならず全県的な問題でもあります。また、臨床検査を取り巻く状況も日々変化し、医師の働き方改革実践するためのタスクシフティング、ISOという精度管理を含めた品質管理、ゲノム医療などが推進され、これまで以上にテリトリーに囚われない柔軟な姿勢と多職種連携が求められています。テーマの秘めたる思いは、重く大きな問題でありますので臨床検査技師だけで解決できることではありませんが、考え行動するきっかけなり、次世代への展望につながれば幸甚です。新型コロナウイルスの感染拡大によって活動縮小せざるを得なかった状況からの再始動、そして働き方改革という点から臨床検査を取り巻く状況に柔軟に対応できる力を養い、挑戦するという思いもあります。その変化に対応するためには、アグレッシブにより多くの情報収集が必要であることから、その方面で活躍されている先生方をお招きし、ご講演いただく予定です。参加される会員の皆様には、見て聞くだけではなくもう一歩踏み込んだ満足感を得られるよう、実行委員一同取り組んでおります。それを達成するためにも、より多くのご参加を心よりお待ちしております。

 最後になりますが、本学会を担当します盛岡地区技師会川村会長をはじめ、地区技師会の皆様、理事をはじめとした学会に関わった会員の皆様、ご多忙のところ学会の企画・準備・運営本当にお疲れ様です。また賛助会員の皆様には本会への協賛など誠にありがとうございます。心より深謝申し上げます。あらためて皆様のご参加をお願い申し上げて挨拶と致します。
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